今回、取材させていただきましたかたは、一級建築士事務所 有限会社アデックスの田中英治さん。
ミニチュアダックスフンドの「ラッキー君」は家族の一員として、建築設計という緻密な仕事をこなす田中さんにとって元気の源となってくれているようです。

ラッキー君といっしょに暮らすことになったきっかけは何ですか?

(田中)

犬を飼おうという最初の目的は、私の運動不足の解消のためです。どうしても机にしがみついての仕事が多く運動不足になりがちなので、何か体にいいことをせねば、と。ワンちゃんとの散歩を日課に出来たらいいなと思ったわけですね。
それと、もうひとつ。防犯と警備保障(笑)ということも考えていました。


小柄なダックス君で、警備保障ってなんだか大げさですね(笑)。

(田中)

はい(笑)。もしものときのことを考えて、我が家にはいくつかの防犯グッズを備えています。一家の大黒柱として家族を守るためには、絶対に必要だと思いまして。でも、どんな防犯グッズも家族全員が寝静まった頃、寝込みを襲われたらどうしようもないですよね。
そこで、究極のアナログ防犯センサーとしてこのラッキー君の聴覚・嗅覚が役に立つというわけです。我が家にとって、彼は赤外線センサーなみの防犯設備ですよ。私はこのラッキー君のことをリスペクトをこめて『ラッキー警備保障』と呼んでいます。


出会ったときに何かピンと来るものはありましたか?

(田中)

6年半前くらいですね。ペットショップに家族で出かけました。部屋の中でいっしょに暮らすことを考えていましたので、対象として捜していたのは、チワワ、テリア、柴犬、ダックス・・・そのあたりの犬種ですね。
さあて、どの子がいいかなと色々な子犬をじっくりと拝見していると、やけに愛想がいいダックスがいました。ケージの中から、私たちに向けて全身でアピールしてくるんです!本当にイキイキしていて、こっちも思わず笑ってしまいました。よくよく見ると顔つきや鼻などもかっこいい。おっ、このワンちゃん、なかなかのイケメンじゃないか!ということで決定。家族の一員となったわけですね。


「ラッキー」という名前の由来を教えてください。

(田中)

ご覧のとおり、黒い犬でしょ。ブラック、ですよね。でも、それだけではなくて聞こえたときに明るさが欲しい。そんなときに幸運、ラッキー♪・・・という名前が天から降ってきました。我が家の子供たちですが、長男・ヒロキ、次男・トモキ、そして我が家の三男がラッキー。こう名前が続くとなんとなくリズムが良いでしょ。我が家の末っ子みたいなものです。


ラッキー君との暮らしの中で、何か面白いエピソードをお願いします。

(田中)

あるんですよ、これが(笑)。名付けて、【みたらし団子のクシ事件】


なんだかすごいタイトルですね。なんとなく、怖さが伝わってきますが。

(田中)

タイトルのイメージそのままです(笑)。ある日、嫁さんと次男が茶の間でWiiをやっていました。食べかけのみたらし団子を座卓の上に置いていたところ、そこに突然、黒い影。そう、ラッキー君がダッシュでやってきて、そこにあったみたらし団子を串ごと飲み込んだのです。二人とも夢中になってゲームをやっていたために、そばにラッキー君がいることには全く気が付かなかったのでしょう。私のところにも緊急連絡が入ってきました。いったいどうする?・・・ってことになりましたが、もう飲み込んでしまったあとなので、ここはしばらく様子を見ようと。
そして、3~4日経つと、ラッキー君の食欲がなくなった。大好きな散歩に誘っても歩くのをいやがる。やはり竹串が彼の体の中で悪さをしているにちがいないと思いました。その夜、なんと驚くものを発見!なんと腹のあたりから竹串の先が1センチくらい、ぴょこんと飛び出していたのです。このときは家族全員が大パニックになりました。


聞いているだけで、なんだか背筋が寒くなりそうなホラー話ですね。

(田中)

そこで、近所の岡山動物病院に飛び込むと、ありがたいことに、夜11時という遅い時間にもかかわらず先生が丁寧に応対してくれました。
さっそく、その場でレントゲン撮影をすると、やはり竹の串がそのままの姿で映っていたのです。もう、これは開腹手術しかないと。即、入院となり翌朝に再検査、昼からは手術ということになりました。


大手術ですね。その後も大変だったでしょう。

(田中)

ま、ところがそうではなくて(笑)。さて、手術費用のことですが、ラッキー君は家族の一員、わが子といっしょ。どんなにお金がかかっても、もったいないなんていってはおられません。でも、どれくらいかかるんだろうかと考えてしまいます、やっぱりね(笑)。そんな頃、動物病院の先生から電話がありました。手術前にケージの中を覗いてみたら、竹の串がそのまま排泄されていたそうなのです。ラッキー君が自力で出したわけですね。


すると、手術の必要はなくなった、と?

(田中)

はい、そうです。手術費用はいらなくなった・・・まさにラッキー!そのひとことですね。親不孝、そして親孝行のラッキー君!これが【みたらし団子のクシ事件】の全容です。


そうですか!よかったですね。田中さんからラッキー君に伝えたいメッセージがあれば教えてください。

(田中)

ありがとう、ですね。本当に感謝で一杯です。仕事から疲れて帰ってきたとき、彼は尻尾を思い切り振ってむかえてくれる。手を差し出すとぺろぺろじゃれながら、全身全霊で喜ぶ。ラッキー君独特の『おかえりー!』の表現なんですね。そんな彼のいきいきした様子を見ていると、こっちがかかえているストレスや疲れなどは一気にふっとびます。そして、30分程度の毎日の散歩、これが私の健康に一役かってくれています。デスクワークが中心の設計の仕事ですが、たまに現場での長時間の打ち合わせなどでも自分の足腰がしっかりしてきているためでしょう、明らかに疲れの度合いが少ないことに気が付きました。 今では、ラッキー君のいない生活は考えられません。


それでは最後に・・・。漠然とした質問ですが、田中さんにとって、ペット君との暮らしとはなんでしょうか?

(田中)

私が子供の頃とはちがっていて、今ではクリニックやホテル、美容室などペット関連のサービスがどんどん増えてきていますね。私も、住宅設計の案件で、ペット君が快適に暮らせるためのリフォームのご相談をいただくことがよくあります。このあたり、ラッキー君との暮らしが仕事にも役立っています(笑)。
今は、人とペットがいっしょに生活しやすい世の中になっていると思います。病気や怪我のときにクリニックに連れて行くだけでなく、ペットを家に置いたまま家族だけで急に出かけなければいけないときなどにはホテル、そして毛並みが今ひとつのときにはサロンなど、気軽に利用すればペットとの暮らしがより楽しく快適に出来るのではないでしょうか。
でも、どんなにサービスが進化しても、ペットの命は永遠ではない。寿命ということを考えると、私がラッキー君といっしょに暮らせるのはあと7~8年かな・・・。でも、それが生きているということ。ペットと暮らすということは、その『生きている』をありのまま受けとめることだと思っています。


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一級建築士事務所 有限会社アデックス

【ホームページ】 http://www.adex-okayama.com/